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裁判を傍聴してみたい人や行くか迷う人のために、傍聴するために知っておくべきことや傍聴のやり方を初心者にも分かりやすく説明するよ。
最近は傍聴デートとかする人もいるくらい気軽に行く人も増えてるみたい。
ちけ0 でも企画として実際に行ってみたから感想もまじえちゃうよ。
※このブログ記事は、事件関係者ではない一般の人向けです。
傍聴するための条件 年齢や人数
裁判の傍聴は年齢制限などの条件はとくになく、傍聴席は誰でも自由に予約不要で出入りできるようになっているよ。
※注目度の高い事件は整理券方式になることもあり、人気で高倍率のものもある
大学生高校生中学生小学生や子供、赤ちゃんであっても、何歳からでももちろん行けるけど、マナーやルールを守る必要があるから小さな子供を連れて親子で行くのはちょっと難しいかも。
1グループの傍聴人数が10人以上になる場合は、事前に手続きが必要だから少人数で行こう。
傍聴席の席が埋まっている場合は傍聴できない。立ち見もダメ。
誰でも裁判を傍聴できる理由
「誰でも裁判を傍聴できる」となると、なぜなのか気になるよね。そりゃもうね。
誰でも傍聴できる理由は、裁判が正しく行われていることを証明するため。
誰も見ていなかったらズルしたりひいきしたりダラダラやったりできるからねー。
傍聴席に事件に直接関係ない人たちがいることで、裁判が公正中立に行われていることの証明になるから、気になるなら行ってみよう。
初心者のための裁判傍聴のやり方
裁判を傍聴するにはどうすれば良いか分からないとかどうやって見るのかわからないという人のために方法を解説。
全体的な流れ
傍聴の手順はこんな感じになるよ。
裁判所に行く→所持品検査→当日の事件の開廷時間と法廷の部屋番号を確認する→法廷前廊下で待つ→傍聴席に座る
裁判日程の調べ方
裁判の傍聴をするには、まず日程確認が必要だよね。
この日程確認が結構めんどくさいくて、基本的には実際に裁判所に行って当日の予定を確認しなければならない。
裁判所の入り口から入ってすぐに当日の裁判のスケジュール帳(開廷表)が公開されているところがあって、このリストで裁判の時間、内容、被告人などの氏名、どこの部屋番号かなどを確認することができるよ。
予約不要
スケジュールは基本的に当日で現地でしか分からないけど、予約不要で本当に自由に傍聴席に出入りできるよ。
席数には限りがあるから先着順にはなる。
料金は無料
傍聴のためにお金を払うようなことはないよ。
タダだから、値段とかは気にせず気軽に入ろう。
手続きなし
傍聴は何の手続きもなくできるから、すごく簡単。
持ち物検査をクリアしてマナーを守ればOK。
裁判所の行き方入り方
初めて裁判所に行くのは緊張するしなんだか不安になるよね。
裁判所の建物に入るときに知っておくと安心することを説明するよ。
裁判所前に着いたら
裁判所の各入口には、警備員さんがいるよ。
警備員さんの指示に従って裁判所内を通行しよう。
駐車場の真ん中を歩いたりせずに、決められた歩行者用通路を歩いてね!
自動車や自転車でも行ける?
一般来庁者向け駐車場があれば自動車でも裁判所に入れるよ。
駐車場については各裁判所に確認してみてね。
でも、事件に関係ない人が駐車場を占領するのはあんまり良くなさそうだから周囲のパーキングエリアに駐車するか電車とかで行こう。
大阪の裁判所は駐輪場があるから、自転車でも大丈夫。
マナーが気になるなら裁判所の敷地内は自転車から降りて通行しよう。
ちなみに、裁判所の周囲には警察官さんがたくさんいるから交通違反するとすぐに捕まる。
駐車場や駐輪場の利用は、裁判所によって対応が違うけど、どの裁判所でもできる限り電車などの公共交通機関を利用するようにお知らせしているよ。
各裁判所の対応については公式ページで確認してね。
裁判所にの建物に入ったら所持品検査
裁判所の建物の中に入ったら、まずは所持品検査があるよ。
大きい裁判所では、金属探知機ゲートが設置されている場合も。
入口付近にいる係員さんの指示に従って検査を受けよう。
やることはカバンとかポケットに入っているものを渡して待って返してもらうだけだよ。
裁判所の持ち込み禁止物
裁判所では持ち込めない物が決まっているよ。
人や物を傷付けられるような危険物は全部持ち込めないという感じ。
普段は持ち歩くような日用品もあるからチェックしてね!
まず、以下のような銃器、刃物、爆発物は持ち込めないよ。
- 猟銃、空気銃などの銃器(模造品も含む)
- 包丁、ナイフ、日本刀
- カッター、はさみ、カミソリ、缶切り、ペーパーナイフ
- ガスボンベ、スプレー缶、火薬類、ガソリンや灯油等の燃料
- ヌンチャク、スタンガン、警棒、催涙スプレー、木刀
これ以外のものでも危険物は全部ダメ。
危険物以外にも持ち込めないものがあるよ。
- カメラやレコーダーのような写真機、録音機
- 旗、のぼり、プラカード、拡声機等
写真機、録音機についてはカバンやケースにしまっていれば持ち込めるよ。
iPhoneやAndroidなどのスマートフォン(携帯電話)は撮影や録音をしない前提で持ち込めるよ。
旗などの応援団的な持ち物もダメ。
上記以外には、はちまき、ゼッケン、腕章等を着用して入るのもダメ。
持ち込み禁止物を持っていくとどうなる?
持ち込み禁止物を持っていくと手続き書類に記入して裁判所から帰るまで預かってもらうことになるよ。
ちょっと時間かかってめんどくさいから、持ち込めない物は持ち込まないほうがいい。
ちなみに一応言っておくんけど、法律違反になるような危険物を持っていくと通報されて捕まるからね。
裁判の傍聴をする前に知っておくこと
何も知らない状態で一般人が裁判を傍聴しても誰が何の目的で何を言っているのか全然理解できないから、最低限で下の2つくらいは読んでおくと良いよ。
全部理解しなくても気になるとこだけ理解すれば良いと思うよ。
法廷にいる人の役割や裁判の流れは掴んでおきたいところ。
https://www.courts.go.jp/vc-files/courts/2020/R2_navi.pdf
https://www.courts.go.jp/vc-files/courts/2020/R2_guide.pdf
他にも気になることがあれば調べてみてね。
傍聴する事件(傍聴したい事件)が決まっているなら、事件名になっている「傷害」「窃盗」などの専門用語の正確な意味や刑の重さを調べてみると内容を理解しやすくなるよ。
傍聴するときの注意事項
以下の注意事項を守らないと強制的に法廷から追い出されたり処罰されることもあるから、必ず守ろう!
(公式ページを参考にしていますよ)
- 裁判長の命令、裁判所職員の支持に従うこと
- 服装を整えること
- はちまき、ゼッケン、たすき、腕章などは着用してはいけない
- 危険物、旗、ヘルメット、ビラ、プラカードなどは持ち込んではいけない
- 居眠りしてはいけない
- 新聞や本を読んではいけない
- 飲食してはいけない
- 許可なく録音・撮影することは禁止
- 静かに傍聴すること
- 拍手や発言などの審理の邪魔になることは禁止
- 法廷にはいるときにはスマホなどの音の出る機器の電源を切ること
- 法廷前の廊下では携帯電話の使用を控えること
食べるだけでなく、飲み物を飲むのもダメだから、どうしてものどが乾いたら一度退室しよう。
傍聴のマナー
禁止事項とまではいかないけど、これぐらいのマナーを守って傍聴したほうが良いということがいくつかあるよ。
裁判所で具体的に示されているものもあるから、できる限り守ろう。
裁判長が入ってきたら 起立!!
何も知らずに傍聴に行って、たぶん一番びっくりするのがコレ。
裁判が始まるときに裁判長が入ってきて「起立」と言われたら、傍聴している人も全員すぐに立ってちょっとおじぎするよ。
学校で授業始まるみたいな感じだから緊張せずに普通に立つんだ!
傍聴するときの服装は?
傍聴するときの服装は特に指定されていないから、なんでも良いけど男性でも女性でも「落ち着いた服装」が望ましいとされているよ。
具体的には、なるべく目立たない無地系のシンプルで地味な服装が良いと思うよ。
わざわざスーツで行く必要はない。
帽子を被っていくのは良いけど、マナーとして傍聴するときは帽子を脱ごう。
帽子脱いだ時に頭がぺったんこになるからたぶん持っていかないほうが良い。
はちまき、ゼッケン、旗、プラカードなどの応援団的な服装は禁止とされているから注意してね。
スマホは使える?持ち込める?
スマホは持ち込むことは可能だけど、電源を切るのがマナーだよ。
マナーモードでも音が鳴らなければ特に注意を受けることはないんけど、アラームが鳴ったりすると大変だから電源オフのほうがいい。
撮影、録画、録音は許可がないとできないから注意。
実際の裁判の傍聴席にいる人たちは、スマホでスケジュールなどをメモするために使っている人いるけど、事件関係者(親族など)でもない限りは、目立つしマナー違反だからメモ帳とペンを持っていくのがオススメ。
紙とペンでメモしてる人はすごくたくさんいる。
ノートパソコンは使える?持ち込める?
PCもスマホと同じで持ち込み可能だけど使用はできない。
パソコンはスマホと違って基本的には音が鳴らないからメモ代わりに使っても問題ないと思うかもしれないけど、使ってはいけない理由もあって、パソコンを触りながら簡単に録音や録画できたり、法廷に立つ人たちのプレッシャーになる可能性もあるからとされているよ。
写真撮影や録画はできる?
写真撮影、動画の録画、音声録音などは事前に許可をとらないとできず、撮影、録画、録音を目的とした機器の持ち込みは禁止になっているよ。
スマホは撮影、録画、録音が目的でなければ持ち込みOKということ。
法廷にはいつ入ればいい?途中入出、途中退出できる?
法廷前の廊下に事件関係者の人や傍聴する人がいるから、入るタイミングは「何分前に入る!」というよりも、なるべく最後のほうにしようという感じ。
傍聴席には数に限りがあるから、事件に関係ない人が入って、関係者の傍聴人が入れないのはまずいよね…。
法廷入口のドアに覗き窓があるから小窓を開けて様子を見てから入ることもできるよ。
裁判中に途中で入室したり退席したりするのは自由だよ。
ドアの開閉はゆっくり静かに音を立てないのがマナーです。
裁判中は話してはいけない
裁判中は傍聴人は静かにするのがマナーで裁判の進行に支障が出る場合は強制退室や罰則を受けることになるよ。
コソコソ話でも裁判をしている人達には邪魔だから一言も話してはいけないと思ったほうが良い。
傍聴に関する気になるあれこれ!
ルールやマナー以外にも傍聴するときに気になることをまとめたよ。
無関係なのに裁判の傍聴にいくのは悪趣味?
冒頭で説明した通り、裁判が公正中立に行われていることを証明するために、老若男女だれでも自由に出入りできるようになっているよ。
だから、傍聴する動機は色々あるとは思うけど、事件に関連のない人が傍聴するのは重要なことだといえるよ。
興味本位で行くのは悪いからと考えるよりも、興味本位だけど行ってみようかなと考えられるほうが個人的には良いんじゃないかなと思うよ。
土日も裁判はやっているの?
裁判は原則的に平日しかやらないよ。
ごくまれにすごくめずらしくやむおえない場合は土日にやることもあるらしい。
土日は裁判所も休日だからね。
無関係な人が傍聴に行くと危険?
裁判は気軽に傍聴することができるけど、全然関係ない一般人が傍聴に行くと後から誰かに脅されたりしないかとか不安になる人もいるよね。
刑事事件で訴えられた被告人は、簡単に言うと危ない人で、傍聴人の中にはその人の関係者もいるからトラブルになる可能性もあるかもしれない。
危険かどうかについては、何も起こらない保証や傍聴人を守る制度なんかが特にないからなんとも言えないけど、傍聴人が被害を受けたというような情報はないから、危険性はかなり低いと思うよ。
どうしても不安であれば、刑事事件の傍聴を避ける、少人数で行く、落ち着いた服装で行く、ドアの小窓から様子を見て傍聴人がたくさんいるところを選ぶ、傍聴時のマナーをちゃんと守る、といった対策をとるのが良いと思うよ。
笑ったり、大声でしゃべったりする人がいると関係者なら誰でも嫌な気分になるから注意しよう。
それでも不安なら、法律に興味がある勉強熱心な人になりきっていこう。カンペキだ。
傍聴人には守秘義務がある?
前述のとおり、裁判を誰でも傍聴できるのは裁判が正しく行われていることを証明するためだから、傍聴する人には守秘義務はないよ。
あんまり騒ぎ立てるのはマナー的に良ないし、侮辱するのは犯罪だけど。
傍聴人のプライバシーは守られる?
裁判所に入って法廷で傍聴して裁判所から出るまで個人情報を書くような手続き全くないから、傍聴人のプライバシーは守られるよ。
持ち込み禁止のものを持ち込むと名前とかを書かされるくらい。
判決のときにハンマーで机叩くやつ見たい!
裁判で判決のときにハンマー(ガベル)で叩くのはアメリカとかの話。
日本の裁判では見られないからアメリカに行こう。
ドラマや映画で見たかもしれないけど、洋画とか演出重視の日本のふるーい作品だったでしょ?
どっちかというとオークションで使うやつ。
異議あり!って言ってるとこ見たい!
異議あり!は、実際の裁判では言わないよ。
実際の裁判では「異議申し立て」という手続きがあるよ。
異議あり!はフィクション限定だから「逆転裁判」をプレイしてたっぷり見るべし。
初めての傍聴におすすめの事件
傍聴するときにどの事件を選べば良いかまとめたよ。
傍聴できる事件の種類
まず、事件には、民事、行政、刑事、家事、少年、医療観察といった種類があって、その中で公開法廷で裁判が進められる民事事件と刑事事件を傍聴できるよ。
ワイドショーで取り上げられるような離婚や相続問題とかを見たい人もいるかもしれないけど、家事事件だから傍聴できないよ。
民事事件
労働、知的財産権、執行、破産、保護命令、などの事件にさらに分けられ、実際の裁判では損害賠償請求をするような、いくらお金を払うかを決める事件が多いよ。
刑事事件
生命に関わる事件や窃盗、詐欺、賭博、器物損壊、覚醒剤取締法違反などの事件にさらに分けられ、実際の裁判では傷害、窃盗などが多いけど色々ある。
裁判員裁判が一番おすすめ!
初めての裁判にオススメなのは「裁判員裁判」だよ!
裁判員制度とは、2009年に始まった制度で、国民の中から選ばれた事件に関係のない一般人が裁判官と一緒に裁判に参加して被告人が有罪か無罪かどういう刑にするかを判断する制度だよ。
裁判員制度で選ばれた裁判員は裁判官の横に座って、法廷審理に立ち会っているよ。
傍聴で裁判員裁判が最もオススメな理由は、3つあるよ。
1つ目は、インターネットで裁判員裁判の日程を確認できる点。
通常は、裁判所で当日に直接確認しないといけない裁判の日程を事前に確認できるのが最大のメリット。
友達と予定を合わせていくこともできるし、その日のスケジュールも組立てやすくなるよ。
インターネットでは開廷日時、事件名、開廷場所などを確認できる。
裁判員裁判は大阪裁判所の裁判員裁判の日程はコチラ
2つ目は、検察官や弁護士が一般人にも分かりやすく説明しながら裁判を進めてくれる点。
裁判員は法律に詳しくない一般人だから、検察官も弁護士も難しい言葉はなるべく使わず、専門用語を使う場合は理解しやすいように説明を追加してくれるよ。
裁判員が理解できないまま進めると検察官も弁護士も不利になるだけだから、可能な限り分かりやすく説明してくれる。
裁判は複数回に分けて行うものなんけど、説明が分かりやすいから、途中の回から見ても理解しやすい。
3つ目は、事件の内容が濃い点。
理由はどうあれ、裁判を傍聴しに行くときに一番期待するのは、検察側と弁護側の白熱したやりとりだよね。きっと。
裁判員裁判は重要な刑事事件のみを取り扱っているから、ドラマや映画のような展開を見ることができるよ。
上記の理由以外にも、ネットで事件の情報を探しやすく背景を理解しやすい、広い法廷が選ばれやすくて傍聴人も多いから入りやすい、というようなメリットがあるよ。
裁判員制度で取り扱っている事件
以下のような刑事事件が裁判員裁判の対象になっているよ。
- 殺人罪
- 強盗致死傷罪
- 現住建造物等放火罪
- 覚醒剤取締法違反
- 危険運転致死罪 など
大阪裁判所で傍聴にいってみた感想
ちけ0 でも実際に大阪の裁判所で実際に裁判の傍聴を体験しに行ったよ!
裁判員裁判1件、通常の刑事裁判1件、民事裁判1件を見に行ってみたよ。
一番面白かった(興味深い)のは裁判員裁判。
説明が分かりやすくて、自分が裁判員だったら、どんな風に考えるか、有罪か無罪か刑はどのくらいにすべきかを考えることができて、世の中の事件とか裁判との距離感が近くなった気分。
他の刑事事件や民事事件はすごく短時間で終わってしまったし、何をやっているのかもわからなかったよ。裁判員裁判以外は初心者にはつまらない内容のものが多いかも。
特に民事事件の裁判は傍聴人が最小限で関係ない自分たちが入ると場違い感があるし、事件の当事者がいないことも多くて事務的に進むからマニア向けだったよ。
裁判の傍聴に行くメリット
裁判の傍聴に行くと、ドラマや映画で見るような事件や重みのある裁判が現実で実際に起こっているということを実感できるよ。
あとは、事件や裁判にちょっと詳しくなるからニュースとかをちょっと見やすくなるし友達に自慢できるというメリットがあるよ。
きっかけは、面白半分でも話のネタになるとか暇つぶしとかなんとなくーとかでも良いと思うから、1度は行ってみると良いのでは。ではでは。