愛宕山の登山道から愛宕山駅ケーブルカー跡への行き方を解説するよ。
特に愛宕山駅ケーブル駅舎跡は場所が分かりにくいから、廃墟目当てで登山するなら事前にチェックしておこう。
愛宕山では携帯電話やスマホの電波が繋がらないことが多く、GPS位置情報も正常に表示されないから下調べが重要。
始めから廃線ルートを登る方法は、別のブログ記事で解説しているから参考にしてね。
愛宕山ケーブル跡とは、愛宕山にある廃線となったケーブルカーの跡地のこと。
廃線跡は麓のケーブル清滝川駅跡から7合目あたりまで続いていて、途中にはトンネル跡が6つある。
また、廃線跡の終点には廃墟となった愛宕山駅ケーブル駅舎跡がある。
愛宕山駅ケーブル駅舎跡の付近には廃墟となった愛宕山ホテル跡や愛宕山遊園地跡がある。
ケーブルカーとは、頂上でケーブルを機械によって巻き取りケーブル上に設置した車両を連動させて急斜面を登らせたり下らせたりする鉄道車両のこと。ロープウェイが地面に埋め込まれているような形式。
六甲山などで現在でもケーブルカーが運行している。
表参道ルートから愛宕山駅ケーブル駅舎跡廃墟への行き方
通常の登山道である表参道ルートからの愛宕山駅ケーブル駅舎跡への行き方を解説するよ。
ケーブルカー廃線ルートを通って登山をする場合は、前述の「ケーブルカー廃線ルート案内マップ」を参考にしてね。
愛宕山駅ケーブル駅舎跡へ行ける登山ルートは「水尾ルート」と「清滝ルート」で2つの登山道の合流地点から「表参道ルート」に行けるよ。
上の写真のように合流地点には「水尾分かれ休憩所」があるよ。
この水尾分かれ休憩所の反対を向くと正面に表参道ルートの登山道が見える。
写真の右側が表参道ルートの登山道で、登山道の左側には水尾の里の看板が見えるよ。
赤枠部分の奥に見える電柱が愛宕山ケーブル駅舎跡へ繋がる入口の目印。
表参道ルートの登山道の右手側の雑木林の隙間にかなり分かりにくい道があり、そこから愛宕山駅ケーブル駅舎跡へと行けるんだ。
電柱の左側にある道だよ。
入口を進むと、分かりやすく「ケーブル駅ホテル跡」「ケーブル愛宕駅跡」と書かれた看板が木に取り付けられているね。
この倒木を越えて道なりに進めば愛宕山駅ケーブル駅舎跡に到着するよ。
愛宕山駅ケーブル駅舎跡の歴史
90年もの歴史を持ちながら形を残す廃墟。
愛宕山駅ケーブル駅舎跡が廃墟になった歴史や理由について解説するよ。
愛宕山駅ケーブル駅舎跡は、2階建てになっていて、地下もあって機械室になっているよ。
現在はコンクリートの壁と床と柱があるだけで中には特別なにもない感じ。
ケーブル愛宕山駅は愛宕山遊園地へ行くための交通機関として1929年(昭和)に開業され、ケーブル清滝川駅から15分で愛宕山駅舎まで行けたと言われているよ。
当時ケーブルカーの中でもケーブルで結ばれている距離が東洋一とも言われ、現在のケーブルカーと比較しても日本一の長さなんだ。
2階部分は食堂で屋上部分は展望台として利用されていたよ。
愛宕山遊園地一帯は世界経済の悪化を受け、経営難におちいり、さらに1941年以降の第二次世界大戦(太平洋戦争)のための金属回収令(戦争に使う武器製造のための金属を全国から回収)によって、金属類が回収されやがて廃墟となっていったんだ。
廃墟となった現在の愛宕山駅ケーブル駅舎では2階に階段で上がることも可能。
2階が食堂ということもありここでお弁当を食べる人もいるみたい(危ない)。
地下の機械室には建物外から降りていくと入れるよ。
2階部分から外に出ると壁に手作りの梯子(はしご)が掛かっていて、それを登ると屋上にいける。
はしご自体不安定だしサビてるし、屋上はフェンスとかがないから十分注意しよう。
展望台として利用されてただけあって、廃墟の屋上から見る景色はきれい。
愛宕山駅ケーブル駅舎跡は廃墟であり、手入れなどはされていないから、非常に危険。
トンネル跡のように崩壊するようなことがいつ起きてもおかしくないから自己責任で危ないと思うなら外から眺めるだけにしておこう。
コンクリートでできているからそれなりの耐久力はあるものの、1階と2階にはとくに柱などもなく怖い。
愛宕山ホテル跡への行き方
愛宕山ホテル跡は愛宕山駅ケーブル駅舎跡から行けるよ。
愛宕山駅ケーブル駅舎跡に到着したら、駅舎跡の反対側に登れる道があるから、登っていこう。
ホテル跡のルートには途中で石段が見えたりするよ。
水尾分かれ休憩所から来た道の駅舎跡の広場に出るときに左手側に分岐ルートがあり、そこがホテル跡への道になっている。
愛宕山ホテル跡とは
愛宕山ホテルは、愛宕山駅ケーブル駅舎とともにできた建築物で愛宕山遊園地の園内に置かれたホテル。当時では珍しい自動ドアや水洗トイレも付いていた最新技術を集約したホテルだったとか。
廃墟となった現在ではエントランスの床が残っていたり壁だけになった部分が遺跡のようにたたずんでいるよ。
愛宕山遊園地跡への行き方
愛宕山遊園地跡へは、愛宕山ホテル跡から来た道と同じ方向にさらにたどっていくと到着するよ。
愛宕山遊園地跡は石段や壁などが残っておらず、なんとなくここになにかあったのかなと分かる形跡があるくらい。
目印として、説明文の書かれた案内看板があるからそれを探してみよう。
愛宕山遊園地跡とは
愛宕山遊園地は愛宕山開発のメイン施設だった場所。
メインアトラクションは飛行塔で京都の景色が一望できるということで大人気だったんだ。
他にもスキー場、アイススケートリンク、茶屋や料亭、写真館などもあったとか。
飛行塔は現在でも色々な遊園地にあるアトラクションで生駒山上遊園地には、愛宕山遊園地と同じ1929年に完成した飛行塔が現存していて実際に遊ぶことができるよ。
一方で、愛宕山遊園地は当時の面影がほとんどなく、跡形もない遊園地跡となっているよ。
まとめ
登山道から愛宕山ケーブル跡の廃墟巡りの行き方は、水尾分かれ休憩所→愛宕山駅ケーブル駅舎跡→ホテル跡→遊園地跡 という順序になるよ。
90年という時の流れを感じることができるから、是非いってみてね!